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「臨床研究(学会編)」#4 ASCO GU 2025
Voila!泌尿器科専門医の竹村です。
この度,ASCO GU 2025にてIMDCからの演題のポスター発表の機会をいただきました。
ASCO GU
ASCOとは世界最大の臨床腫瘍内科学会のことで,その中でも泌尿生殖器腫瘍に特化したGU(=genitourinary cancers)の分科会です。
ASCO GUには2023年にカナダ留学の集大成として大会場でオーラル発表をした時以来の参加でしたが,今回はポスター発表だけでしたので気楽なものでした。

↑初日に食した絶品アメリカンビーフステーキ@John's Grill
世界中から専門家が集う3日間
ASCO GUは腫瘍内科医が中核を担っているのは間違いありませんが,泌尿器科医,腫瘍放射線科医,病理医など,それぞれの専門領域で泌尿器腫瘍を専門とするエキスパートがサンフランシスコに集結して激論を交わす貴重な期間です。
特に放射線治療の進歩には目を見張るものがあり,今後我々泌尿器科医の手術療法が放射線治療に置き換わっていく未来が垣間見えました。
発表内容(概要)
今回私が発表した内容は,転移性非淡明型腎細胞がんにおける全身治療の治療成績を,当院がデータを提供している世界的なデータベース(=IMDC)を用いて解析した結果でした。
ざっくり要点だけ総括すると,
・非淡明型腎細胞がんは多彩(全身治療の効き具合も,組織型によって大きく異なる)
・免疫チェックポイント阻害薬併用療法やカボメティックスが良好な治療効果と関連
・肉腫様変化がある場合には,オプチーボ・ヤーボイで良好な治療効果が期待できる
といった内容です。

IMDC研究員として
転移性非淡明型腎細胞がんのような比較的希少な集団を対象に研究をおこなう際には,やはり「Nは正義なり(=症例数が多いことが研究の価値を高める)」と実感します。その際に,腎細胞がんの世界最大規模のコホートを擁するTeam IMDCとして継続的に臨床研究を遂行できることは大きなメリットです。今後もこの仲間たちと世界中の腎細胞がん患者のため,エビデンスを発信していきたいとおもいます。

ASCO GUかEAUか,それが問題だ
今回参戦したASCO GUは欧州泌尿器科学会(EAU)と時期がかなり近いため,同年に両方参加するというのはなかなか難しいものがあります(会期中の手術を止めたり外来を止めたりすると,どうしても前後に皺寄せがきてしまいます)。
日本の泌尿器科医はEAUに参加する人が圧倒的に多く,ASCO GUはどちらかと言うとマイノリティーですが,僕にとってはASCO GUがアットホームな感じがしています。
当面は隔年でそれぞれの学会に参加しながら,今後どちらに重きを置いていくかを見極めていきたいと思います。しかしながら,演題が通らなければ病院からの補助はなくなり,高額な学会参加費が持ち出し(旅費合わせると50万円オーバーになります・・・)になってしまうので,日々Clinical Question(臨床的課題)を探しながら真摯に診療にあたりたいと思います。
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