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「留学準備(英語試験編)」#1 IELTS総論
Voila!泌尿器科専門医の竹村です。
アメリカ以外の英語圏で我々のような外人医師が医療行為をおこなうにあたって必須となるのが英語試験をクリアすることです。
その基準は国によって若干の差異はありますが,非ネイティブにとって決して容易なものではありません。
英語試験としては英国発祥のIELTS(International English Language Testing System,アイエルツ)が主流です。
OET(Occupational English Test)という医療職に特化した英語試験もありますが,受験会場や参考書なども少なくまだまだ主流とは言えないです。
IELTSとは
IELTSは「リスニング」「リーディング」「ライティング」「スピーキング」の4つのコンポーネントから構成される試験で,各々9点満点で評価されます。
医師登録に際して必要となるスコアは下記の通りです(2022年6月現在)。
*基本的に1回の試験で上記基準を満たすことが求められますが,例外的にオーストラリアでは全コンポーネントが6.5以上である試験結果に限り半年以内に受験した2回の試験結果を組み合わせることが可能です。
日本人に馴染み深い他の英語試験の点数に換算すると(参考:本田圭佑が選んだPROGRIT),
・IELTS 7.0=TOEFL 94-101/TOEIC 870-970/英検 1級
・IELTS 7.5=TOEFL 102-109/TOEIC 970-990/英検 該当なし
と,控えめに言っても最高峰の難易度に近いものです・・・が,恐ることなかれ。
所詮人間が作っている試験にはちゃんと攻略法があるものです。
次回以降の記事ではインプット系科目およびアウトプット系科目それぞれに照準を当てながら,「臨床留学を目指す誰かの参考にでもなれば」という思いから,私がとった対策を公開したいと思います。
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